歯と鼻の関係   上顎洞炎について


 「走ったり、階段を降りるとき上の奥歯が痛みます!」と言って来院されることがあります。診ても歯には何も異常はありません。このようなときは、たいていの場合「上顎洞炎」という副鼻腔の炎症が原因のことが多いようです。
 「何で鼻(上顎洞)が悪いのに、歯が痛むの?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、上顎洞炎の人が全て歯に痛みを生じる訳ではありません。人によって、その上顎洞と呼ばれる副鼻腔が上の歯の根の先と接近していたり、接触していることがあるのです。そのような時に、歯に痛みが生じるのです。

上顎洞の図  「そもそも<上顎洞>て何かい?あまり聞きなれない名前だが」

そうですね、一般的には「蓄膿症」を起こす所といえば多少は見当がつかれると思います。
左の図のように左右の上顎の骨の中に鼻腔とつながって部屋がある所の名称です。

 また、「上顎洞て、何ばすっとこかい?」と思われるでしょうが、 鼻腔の機能を補助する所、すなわち、@吸った空気を温め湿り気を与える A発音(声)の共鳴による音響効果 B香りをしばらく鼻の中に留める Cその他、空気圧の調整や骨の軽量化に貢献していると言われています。

 個人差はありますが、大臼歯と呼ばれる奥歯が特に「洞」に近いことが多く、痛みが出やすいです。「上顎洞」の炎症が治まると歯の症状も消失します。
 しかし、ここで注意しなければならないのは、そのように上顎洞に接近した歯が虫歯や歯槽膿漏で炎症を起こしたとき、逆に上顎洞に炎症が波及することがあるのです。この現象を「歯性上顎洞炎」と呼びます。

 また、洞に近接した歯を抜歯したとき、抜歯した穴と上顎洞がつながってしまうこともあります。穴が小さいと自然に塞がりますが、大きいと穴はいつまでたっても塞がらず、飲み物を飲んだとき鼻から流れ出してきます。
ぶた鼻

 これら歯によるトラブルは速やかに治療する必要があります。重症になると、上顎洞に広範な化膿や粘膜の肥厚が生じ蓄膿症の手術が必要となることがあります。 もてない

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