「味覚障害について」 その2

味覚のしくみ

ところで、「味覚障害」 という前にそもそも”味”とは何かを考えて見ましょう。
”味”の基本は「甘味」・「酸味」・「塩味」・「苦味」の四つが言われますが(これが唱えられたのは意外と新しく、80年程前) 最近ではこれらに「うま味」を加えた五つが基本味とされます。”味”にはこの他にも、お茶などの「渋み」やカレーなどの「辛味」、たけのこなどの「えぐ味」、重金属類の「金属味」、電流による「電気味覚」なるものなどがあげられます。

 さて、”味”は”舌”で感じるとよく言われますが、これは正確ではありません。
”味”をキャチする「味覚受容器」なるものがありまして、1/20ミリ位の小さなものですが、”花のつぼみ”の形をしている為、「味蕾」と呼ばれています。この「味蕾」は舌に約五千個、上顎の奥や”のど”などに約二千五百個あると言われています。”舌”以外にも口の奥の方でも味を感じているのです。
「味蕾」が集中している舌では、場所によって味の感覚に違いがあることがわかっています。「甘味」は舌の先端、「苦味」は舌の奥、「酸味」は舌の両わき、「塩味」は舌の先から両わきにかけてがそれぞれよく感じ易いのです。

 しかし、本当に”味”を感じているのは「味蕾」ではなく、実は”脳”なのです。
どういうことかと言いますと、味覚とは次のような仕組みになっているのです。

食物の中の”味”物質が「味蕾」を刺激
「味蕾」の「味細胞」が味覚信号キャッチ
「味覚神経」に信号送信
「延髄」・「間脳」の中継所を信号経由
最後に「大脳」の「側頭葉味覚中枢」なるところに信号が受信されて私たちは”味”を感じている訳です

「味覚障害」は、この経路のどこかに故障が起きたときに発生するのです。

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